ニメラ0.80以降ではメールウィンドウ上段でツリー表示が可能です。
メールウィンドウを開いた状態で [表示]-[ツリー](ツールバーのボタン)を選ぶと、ツリー表示と従来の受信順表示を切り替えることができます。ツリー表示に切り替えると、返信メールが元のメールにぶらさがる形で表示されます。
ニメラは、メールヘッダのツリー情報(References:またはIn-Reply-To:フィールド)をもとに自動的にツリーを構築します。
一般的なインターネットメーラーで「返信」の操作をすると、ツリー情報がメールヘッダに自動的に記録されます。このようなメールを受信した場合、ニメラでツリー表示することができます。
パソ通で送受信したメール、携帯電話から返信されたメールなど、メールヘッダにツリー情報が記録されていないメールはツリー表示できません。
ツリーは各メールボックス内で構築されます。送信メールと受信メールを別のメールボックスに振り分けるような設定をしている場合、こちらから送ったメールとそれに対する相手の返信がつながりません。逆の場合も同じです。
ツリーにならないメールを手動でツリーにしたい場合は、多少面倒ですが、以下の手順でできます。
ツリーになっているメールを手動で切り離したい場合は、以下の手順でできます。
「親→子→孫」 となるべきところで、「子」にあたるメールがログの中にないと「親→孫」というツリーになることがあります。
メールヘッダのReferences:にはふつう複数世代の情報が記録されているためそのようになります。何世代まで記録するかは、インターネットメールの仕様上は特に規定はなく、返信メールを作成したメーラによって異なります。ニメラでは最新の5世代までをReferencesに記録しますが、他のメーラではもっと少ないものや多いものがあります。
メールを送るときに(普通は)メーラーがメール一通ごとにメッセージIDというものを付与します。メールヘッダのReferencesやIn-Reply-ToではメッセージIDによって親のメールを特定するようになっています。
メッセージIDは、過去から未来まで、世界中のすべてのメールについて、異なる値になるべきはずのものですが、メーラーによってはずいぶんいい加減だなあと思われるようなつけ方をしているものもあるようです。
メッセージIDがバッティングした場合、本来の親を特定できずに、親子関係のないはずのメールがツリーとして表示されるようなことがあるかもしれません。
このような場合はお手数ですが上の方法で手動でツリーを切り離したり付け直したりしてください。
ツリー表示用の情報を処理するために、ニメラ0.80以降では(ツリー表示を解除した状態であっても)旧版よりもメモリ使用量や処理時間が若干増えます。もしこれが重く感じられる場合は、コントロールセンターのプロパティの詳細タブの「ツリー表示」欄でツリー表示を禁止することができます(メールボックスごとの設定です)。禁止するとニメラはツリー情報を保持・更新しなくなりますので、少し軽くなります。
ツリー表示を禁止したメールボックスでは、[表示]-[ツリー](ツールバーのボタン)が使えなくなり、受信順表示で固定になります。