パソ通独自プロトコルのNifTermと違い、ウィルスチェックソフトが入っている環境では、ニメラで送受信するメールは送受信の最中にウィルスチェックソフトによってチェックされます。ウィルスチェックソフトは、メーラとサーバーの間に介在して下図のように動作します。
ウィルスを受信した場合、それがメーラーに来る前に、無害な内容(削除した旨のメッセージなど)に変えてくれますので安心です。スパムのタイトルに印をつけてくれるものもあり、ニメラの振り分け機能と併用すればスパムを振り分けられて便利です。
その反面、介在することによる影響もあり、以下のような注意が必要です。
上図を見ていただければ分かるとおり、実際のメール送信はニメラの送信動作が終了してからになります。ニメラ側でオートパイロット終了時にダイヤルアップ接続を切断してしまうと、メール送信ができません。
このような環境でお使いの場合は、[オプション]-[オートパイロット設定]の[ダイヤルアップ接続]タブで[メール送信を行った場合は、終了時に切断しない]にチェックを入れておいてください。
この場合、ウィルスチェックソフトの動作終了のタイミングがニメラ側ではわかりませんので、ニメラ側で自動的に切断することはできません。
切断は、手動で行っていただくか、またはダイヤルアップ接続のプロパティで適当なタイムアウト時間を設定しておいてください。
★ウィルスバスターの場合は送信メールチェックのタイミングが違うため、この問題はありません。その代わりに別の問題があります。下をご覧ください。
上図を見ていただければ分かるとおり、サーバーとメーラー間の通信で発生したエラーはニメラ側では感知できません。
★ウィルスバスターの場合は送信メールチェックのタイミングが違うため、この問題はありません。その代わりに別の問題があります。下をご覧ください。
上図を見ていただければ分かるとおり、一通のメールを受信してチェックし終わるまで、ニメラ側にはデータが来ないため、ステータスウィンドウのKBのカウントアップも進まず、止まったように見えます。
大きいメールの場合はかなり長時間止まったままになりますが、ウィルスチェックソフトを入れている場合はこれは正常な動作です。ウィルスチェックソフトのインジケーター(NISの場合)や、ネットワーク接続のインジケーター、モデムのアクセスランプ等で、通信が動いているのが確認できた場合は、そのまま待ってください。
ニメラでオートパイロット中断しても、ウィルスチェックソフトがサーバーにつながったままになることがあります。その状態でニメラで再度アクセスを開始すると、二重ログインではじかれてしまいます。
ウィルスチェックソフトのインジケーター(NISの場合)や、ネットワーク接続のインジケーター、モデムのアクセスランプ等で、通信が止まったのを確認してからアクセスしてください。
大きいメールの送受信中に中止した場合はかなり長時間アクセスしたままになるかもしれませんが、待ってください。
アカウントのプロパティでタイトルのみ読み取るように設定している場合に、この問題が起きます。
ウィルスチェックソフトがウィルスを除去する際、メールヘッダを書き換えてしまうことがあります。このとき、ニメラ側では、ダウンロード予約したメールと、アクセスして内容を読み取ったメールが、同じメールだと認識できず、以下のような現象になります。
この場合は、お手数ですが、以下のように処置してください。
メール送信時にサーバーからエラーが返された場合、マカフィーはそのエラーの内容を一切報告することなく、単にプロトコルエラーとだけ表示してメールを捨てます。
この場合、そのままこちらにご相談いただいても原因は不明です。いったんマカフィーを止めて、同じメールを送ってみて、ニメラ側にどういうエラーが表示されるかご確認ください。メールアドレスが間違っているとか、そういうエラーである可能性があります。
マカフィーの送信チェックを止める方法はマカフィーのサイトのFAQで紹介されていますが、この方法では効果がありません。アクティブシールドを止めてマカフィーのアイコンを黒くしてもダメです。
マカフィーのオプションのActiveShieldタブの中にある、Eメールスキャンの項目をオフにしてください。
ニメラは書き溜めたメールをアクセス時に一気に送りますが、この動作をマカフィーは大量メールを送信するワームと誤認します。
ほかに、同報送信先が多いとか添付ファイルが多いとかでもエラーになります。
マカフィーのワームストッパーは無効にしておいてください(マカフィーのオプションのActiveShieldタブの詳細設定ボタンを押したところに設定があります)。ワームストッパーは、すでに何かに感染している場合のための機能なので、なにも感染していなければ止めても危険はありません。
ニメラを新規インストールまたはバージョンアップした後、最初のアクセスの時に、ノートンが許可するか遮断するか聞いてくるので、そこで「常に許可する」を選んでください。
ニメラのオートパイロットステータスウィンドウにpop.nifty.com:110へ接続中のように出たまま止まってしまった場合は、ニメラのウィンドウの裏にノートンのダイアログボックスが出ていないか確認してください。出ていたらそこで「常に許可する」を選んでください。
最初のアクセスで遮断を選んでしまうと、その後、ニメラのメール送受信が一切できなくなります。
ニメラのエラーメッセージの例: 接続できません。接続に失敗しました(10061)
この場合は、ノートンのファイアウォールのプログラム制御の画面を呼び出し、許可設定をしてください。
NIS2006での操作方法許可設定はニメラのそのバージョンにのみ有効です。ニメラをバージョンアップしたあとは、また許可設定する必要があります。
ノートンの電子メールスキャンの画面でサイレントの設定をすると、メッセージを出さずにウィルス除去ができます。
NIS2006での操作方法 ノートンを起動し、左側から「Norton Protection Center」をクリック→右に出てきた「Webセキュリティ」をクリック→出てきたウィンドウで「Auto-Protect」をクリック→下に出てきた「Auto-Protectの設定」をクリック→出てきたウィンドウ左側から「電子メール」をクリック→右に出てきた項目から「修復を試みてできなければサイレントに検疫」を選択
ファイアウォールでニメラからのインターネットアクセスを禁止する設定や、ニメラに限らずメール送受信を禁止する設定になっていると、ニメラのメール送受信が一切できません。
ニメラのエラーメッセージの例: 接続できません。接続に失敗しました(10061)
ウィルスバスターのファイアウォール設定で許可の設定をしてください。
ウィルスバスター2006での操作方法 ウィルスバスターの画面の左側から「不正浸入対策/ネットワーク管理」をクリック→右側から「パーソナルファイアウォール」をクリック →プロファイルの設定から印のついているプロファイルを選んでその上の「編集」をクリック→出てきたウィンドウで「例外ルール」タブを選択
ここでメールを許可するために以下のように設定してください。
または、ニメラの項目を追加して許可してください。
設定したらOKを押してウィンドウを閉じ、次のウィンドウで「適用」を押してください。
ファイアウォールで許可の設定をしてください。操作方法は上のD1と同じです。
ウィルスバスターの送信メール処理は冒頭の図と違って、この図のようになります。ウィルスバスターのメール送信処理中に、ニメラ側で無通信時間が発生します。そのため、遅い回線で大きなメールを送ったような場合、ニメラ側でタイムアウトしてしまい、「データを送信できません」や「タイムアウトしました」のエラーが出ます。
この場合は、ニメラのタイムアウト時間を長く設定してください。タイムアウト時間の設定は、[オプション]-[アカウント]のプロパティの「詳細設定」タブにあります。